リブラって
先日、フェイスブックが仮想通貨（暗号通貨）であるLibra(リブラ)の発行を計画しているというニュースがありました。先日フランスで行われたG7でも議題に上がったようです。
各国の反応は様々ですが、強い危機感を抱いている国が多いようです。ただの暗号通貨であれば特段心配はないのでしょうが、リブラはBitcoinやEthereumと違い、裏打ちされる資産がある（法定通貨）ということが大きいです。つまり、価格が安定的である為、投機としてではなく実用性が高いということです。世界には銀行口座を持たない人が17億人程いると言われています。そこを情報インフラを使って取り込もうとしています。さらに、フェイスブックのアクティブユーザーは24億人と言われています。世界の人口が70億人ですので三分の一以上の人々が既に潜在ユーザーになります。もし世界の通貨にとって代わるものになれば決済は非常に簡単でスムーズになると思います。自分のスマートフォンのアプリ（ウォレット）をチョコっと操作するだけで即時送金できます。手数料も銀行の手数料に比べれば微々たるものです。銀行の存在意義も薄れるでしょう。もしこれが実用化に向けて進みだせば、同じような情報インフラをもつアマゾンやグーグルも参入してくるでしょう。新たな金融システムが生まれ、暗号通貨＝怪しいというイメージが変わる日も近いかもしれません。
