便利さに学ぶ

こんにちは、増本です。
先日の連休はどのようにお過ごしだったでしょうか。私は熊本へ帰省し、午前中は大谷翔平選手の活躍をテレビで見守り、午後は母と外出をして過ごしました。母の日が近かったということもあり、荷物持ちだけでなく、洋服をプレゼントしたり、お昼ご飯をごちそうしたりと、良い親孝行ができたかなと思っております。
さて熊本から福岡へ戻る際、久しぶりに高速バスを利用したのですが、車内で「決済に全国相互利用系のICカードはご利用になれません」というアナウンスが流れました。Suicaやnimocaはもう使えないのかと驚いて調べてみたところ、背景には大きな変化がありました。「熊本県内の主要バス事業者5社(九州産交バス、産交バス、熊本電鉄、熊本バス、熊本都市バス)は、2024年11月16日をもって全国交通系ICカードの利用を廃止。およそ900台のバスや駅に新機器を導入するには12億円以上の費用がかかり、これが大きな負担となったため」・・だそうです。
そこで代わりに導入されるのが、「タッチ決済」。これは主にクレジットカードを使って、乗車時に端末にかざすだけで運賃の支払いができる新しい方式です。福岡でも地下鉄では全線全駅に導入されています。この方式の場合導入コストは6億7千万円程度に抑えられ、利用者にとってもスムーズで便利な支払い手段になると期待されています。
こうした決済サービスを私たちは普段あまり意識せず使っていますが、その便利さの裏には大きなコストと判断があることを改めて感じました。また、キャッシュレスが進む中で、「お金を使っている」という感覚も徐々に薄れてきている気がします。今回は事前に乗車券を購入していたため問題ありませんでしたが、いつも当たり前に使っていたサービスが突然使えなくなることもあるのだと実感しました。仕事においても言えることですが、こうした変化に柔軟に対応できるよう、予備の手段を持っておくことの大切さも、今回の帰省で学びました。