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米国の記憶②

こんにちは。

最近は海外からの留学生や労働者が珍しくなくなってきましたね。アメリカは珍しいと

いうか、基本的にどこの国籍の人がいても普通の事です。よく人種のるつぼといいます

が、都市によってはそうでもない場合もあります。私がいたテネシー州は南部に位置し

てましたが、白人が80%弱、黒人が15%、ヒスパニック(南米)が4%、アジア系は1%

程度といった割合でした。私たち日本人にとってアメリカ人をみてもどこの国か見分け

がつかないように、アメリカ人からしてもアジア人を見てどこの国出身かはわからない

ようでした。ただ、日本人ということを伝えるとほとんどの人は好意的でした。日本の

イメージがアニメ等の文化や技術の発達具合、人間性などを通じて良いものが多いのだ

と思います。その一方でたまに差別的な扱いを受けることもありました。ちょうど私が

アメリカにいるあいだに、ある銃乱射事件がありました。ノースカロライナ州でしたか。

かなりの人数が犠牲になりました。その後しばらく、アジア人に対する風当たりが厳し

かったことを覚えています。ある日、道を歩いていると小さい白人の子供が私の方に近

寄ってきました。とても可愛い女の子(3,4歳くらい)でした。私はかがんで、こんに

ちは、どうしたの?と話しかけました。そのときは両親が少し後ろにいましたが、慌て

てこちらに走ってきて子供を奪うように抱きかかえると、睨みつけて走り去っていきま

した。わかります?なんとも言いようがない気分が。子供の笑顔で癒されていたところ

に真逆の体験。とても悲しい気持ちになりました。あんな事件の後なのでしょうがない

んですけどね。アメリカには色々な人種・宗教・環境・文化・境遇の人がいました。日

本にいたままでは分からなかった事です。その経験が今の生活にどう生きているかはわ

かりませんが、少なくとも日本に来ている外国の人への偏見はないし、理解もできます。

色んな経験をさせてくれた両親に感謝しています。同じように子供にも経験させてあげ

られたら、と思います。まだ結婚してませんけど(笑)

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