口切茶事
こんにちは、山本です。あと10日ほどで2025年が終わるとは、まったく実感がありません。
新年の準備は皆さま進んでおりますでしょうか?
先日、「口切茶事」に参加をさせていただきました。
昨年裏千家の初心者教室の門をたたいてから1年と少しが経ちます。
初心者教室で半年学んだあと、そこで教えていただいた先生のもとへお稽古に通い始めました。
ようやく正座には慣れてきたものの、いまだにお作法にもてんてこ舞いの日々ですが少しづつ楽しめるようになってきました。
そんな中、先月とても貴重な「口切茶事」に参加する機会をいただきました。
口切茶事とは、初夏に摘まれた茶葉を壺に詰め、夏の間じっくりと熟成させ、秋にその壺の封を切って新茶をいただくお茶事です。この行事は「お茶の正月」とも呼ばれ、茶道の世界では一年の始まりともいえる大切な節目とされています。そのため、普段のお稽古とは異なる、特別で厳かな雰囲気がありました。
当日は、壺の口を切る儀式から始まり、空気が一段と引き締まるのを感じました。茶事の中では、懐石料理やお菓子が供され、どれも細やかな心配りが感じられるものでした。掛け軸やお花、お道具に至るまで意味が込められており、それらを味わいながら過ごす時間はとても素晴らしいものでした。
まだ学び始めて間もない私にとって口切茶事は少し背伸びをした経験でしたが、忘れられない一日となりました。来年も新しいことに飛び込んで、様々な経験を積んでいきたいなと思います。
