夏の色
暑い日が続きますね。
アウトドアの季節、山の濃くはっきりした緑、海の深い青、爽やかな空の青と大きな入道雲の白とのコントラスト。
夏はチューブから出したばかりの絵の具のような、原色のイメージです。
夏の色
ひとえに夏の色といっても色々あると思いますが、日本の伝統色に素敵な色があったのでご紹介。
◆◆薄浅葱色◆◆
「浅葱色」は若い葱の色で、青のような緑のような色です。
実際の葱よりはずっと青みがかった色ですね。
薄浅葱はそれを淡くした色。とても涼しげです。
◆◆かきつばた色◆◆
これは国宝の燕子花図屏風です。
花菖蒲やアヤメに似たカキツバタ。菖蒲色よりは赤みがかった紫です。
かきつばたは『伊勢物語』の
から衣
きつつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
たびをしぞ思ふ
の歌が印象的ですが、あまりイメージがわきません。たぶん、アヤメや花菖蒲とまぜこぜになっているんだと思います。
◆◆若竹色◆◆
春の美味しいたけのこが成長すると若竹になります。
青竹色より黄色味があり、明るい感じです。
◆◆つゆ草色◆◆
つゆ草はこんなにもはっきりしたブルーなんですが、つゆ草色はちょっと淡い青です。
染物やインクとして使われているようなので、つゆ草の染料の色なんでしょうね。
夏の季節にみられる植物からとったものがやはり多いですが、涼しげな印象の色が多かったです。
赤!青!黄色!緑!などで大体通じてしまいますが、細やかな色の感性を知っていくのもいいと思います。
日差しが強くなり彩度が上がって、夏は色鮮やかな季節なんだそうです。
暑いですが頑張ります。