そうっちゃ!北九州弁
両親ともに北九州市若松区出身。
まぁ途中で引っ越していたのでずっと若松というわけではなさそうですが、方言はほぼ北九州弁のようです。
私は福岡、今は糸島。
親曰く、やはり「とっと、とっと」と福岡エリアの「と」を多用する方言を使っているようですが、時々変なタイミングで北九州弁が出て周りが「えっ?」となることがあります。
今回はそんな北九州弁をご紹介します。おそらく、九州のあちこちや、近いので山口などでも使っている言葉があるかもしれません。
ちくっと刺さる、アレ
例えば、公園で木製の遊具で遊んでいるとき。
指にちくっと何かが刺さった!よく見ると、小さな木のとげが刺さっているようだ…。そこで報告します。
「指にすいばりが刺さった!!!」
その昔、通じる方と通じない方がいて、これはもしや方言?と思った記憶があります。
山口や広島では通じるみたいです。大きいものは「トゲ」なんですけど、小さいものは「すいばり」なんです。不思議ですね。
びったれ
なんとなくのイメージで使っていましたが、ウィキペディア先生曰く「だらしない。不潔な人」とのこと。
洋服なんかをその辺にポイポイしていたりする時。「そんなびったれしてからいかんよ!」と怒られていました。
なんとなくだらしなくてダメなイメージだと思っていましたが、こうして定義してあるとなるほどなと思います。
でも、「そんなだらしなくしてダメじゃない!」なんて置き換えるのとはちょっと違う気がするんですよね。
びったれはびったれだと思います。
?そうっちゃ、そうっちゃ!
自分では使いませんが、北九州弁はこのイメージが強いのでご紹介。
そうっちゃ、そうなんちゃ!
母や祖母と会話していると、自然な流れで唐突に出てきます。
ちょっとかわいいですよね。でも本人たちは、あまり使っていないと思っているようです。
↑チャチャタウン小倉は北九州弁の「ちゃ」から来たそうです。西鉄の大型商業施設、観覧車もあります♪
あと、福岡の「と」と同じくらい、「ち」がたくさん出てきます。
人から聞いた話なんだけど、てな会話の内容だと、「○○さんは△△しよったんち。今の時期暑いっち言うでしょう?もうね、大変やったんち。」みたいな感じで出てくる出てくる。
「て」に置き替えられるみたいなので、「この前◇◇っち言うとったやん!」と、いろんなタイミングでたくさん出てきます。
たぶん、気づいてないです。私も会話の中で「と」を使った回数なんて覚えていませんから。
ただ、知らない人が聞くと舌打ちされているみたいでびっくりされることもあるみたいですね。
うーん、ちょっと、あれとって!
棚の上のほうにある本がとりたい…でも、身長が足りない!そんな時はこう言います。
「あの上のほうにある本、背がたわんけんとっちゃらん?」
またある時は、海に行ったときこう言います。
「この辺は足がたうけん安心やね。」
そう、「たう」です。
意味は「1.ある物が、離れている別の物に届く。2.手・背が届く。」だそうですが、私は専ら2番の意味で使っています。
使っていると別になんてことない言葉ですが、文字に起こすととても違和感を感じます。「たう」って何だ。
これも山口や広島などのエリアでも使うみたいです。
博多でも使うのかな?単純に「届かん!!!」ってなるのかな?
さっちが言いよるけん、使いたくなるんちゃ!
本当に、ふとしたタイミングで使いたくなるのがこの言葉。
「さっちが!!!」
ウィキペディア先生には「いちいち、わざわざ、しつこく。」と解説がありましたが、「しょっちゅう、いっつも、毎っ回」なイメージです。
小さな「っ」が入るのが重要。ちょっとあきれた気持ちも入ってそうです。
でも、博多弁だと「必ず、絶対、いつも」という意味になるそうです。
北九州弁だと「もう!そんな何回も何回もサー!!」くらいの意味は含まれている気がします。
↑「あ”ー!コップは両手で持たんなこぼすってさっちが言いよったやないねー!!!」とか。
同じ言葉で同じ県内でも、ニュアンスが微妙に違ったりするみたいです。
方言の不思議!ですね。
ということで、ふとしたタイミングで使いたくなる北九州弁のご紹介でした。
福岡でも使う言葉では、「かべちょろ」や「からう」、「なおす」、「(お金を)こまめる」などいろいろあります。
意外と、これって方言なの!?という言葉って多いですよね。
自分で気づいていないだけに、周りから指摘されるととても恥ずかしく思います。。。
でも、使っちゃうんですよね。
方言、いいと思います!!