年賀状のいろいろ
いよいよ2014年も残りわずかとなりました。
年女でいられるのもあとわずか、今年も最後まで駆け抜けて参りたいと思います。
さて、年末と言えば、あのビックイベントが待っていますね♪
そう!12月25日、クリスマス、ではないですよ!
元日までに年賀状が届くための、年賀状の受付期限ですよ!!
年賀状の歴史
さて、今や当たり前となった年賀状の風習。
その変遷をたどってみましょう。
「年始の行事」は古く、平安時代の宮中の行事を見ても、元日節会や白馬の節会などいろいろな行事があります。
そんな中、年賀の挨拶回りのほかに、遠くの人には書面でも挨拶をしていたようです。
始まった正確な時代は分かりませんが、年賀状の歴史の始まりです。
上流階級だけの話かもしれませんが、当時にはもう暦も紙も教養も浸透していたんですね。
近代に入り郵便制度が整ってくると、年賀の書状も多くやり取りされるようになります。
江戸時代には「飛脚」などが年始に走り回っていたのでしょうか。
私達のイメージする「年賀はがき」がポピュラーになったのが、明治維新後の1873年、はがきの発行後からです。
簡潔に、安価に送れるはがきは急速に広まり、当時は「配達遅延」に「受付」にと大混乱、他の郵便配達にも影響する大混乱だった様子です。
そしてついに1899年、年賀郵便の特別取扱が始まったとのこと。
一部の郵便局対応だったのが1905年には全国区の郵便局対応になったところに、いかに郵便局の負担が大きかったことがうかがえます。
戦後の1949年にはお年玉付き郵便はがきが発売。いよいよ私たちの知る年賀状の形になりました。
年賀状の歴史は、郵便の歴史とも言えそうですね。
年賀状の進化
年賀状と言えば、今や写真にイラストは当たり前。
書店にはたくさんのPCソフト付きイラスト集などの本が並び、写真館では写真入りはがきののぼりがたち、電気店ではプリンタの商戦が激戦を繰り広げています。
今でこそ簡単な年賀状ですが、昔は大変でしたよね。
手書きで全部書くのはもちろん大変ですが、個人的に思い出深いのが「プリントゴッコ」。
1970年代後期に発売され、多くの人に愛された大ヒット商品です。
リビングに並ぶ大量の葉書たち。
近づこうものなら親大激怒。
インクが乾かないままに手や足に貼りついてくるはがきたち。
簡単に大量の年賀状が刷れる!
当時はとても画期的で爆発的にヒットとなったこの商品。
残念ながらPCとプリンタの台頭により、2012年12月28日には消耗品などを含むすべての関連事業を終了したそうです。
また、1982年は寄付金付きはがきにイラストや賀詞の印刷されたものが販売されるようになったとのこと。
今では人気キャラクターとのコラボや地方別の限定葉書など、いろんな商品が出ているようです。
PCによって自宅で簡単に年賀状が作れるようになると、登場したのがインクジェット用年賀はがきです。
2005年、発売当時は「インクジェット」とは一体なんのこっちゃ?と思っていたのですが、今ではすっかりメジャーになってしまいました。。
時代に即していろんな商品が開発され、そして移り変わっていることがわかります。
年賀状のこれから
時代の移り変わりとともにさまざまに発展してきた年賀状。
近年ではメールで済ます、という人も増え、今や1月1日0時の通信遅延は恒例行事となりました。
年々数も減ってきているという年賀状ですが、「年始のあいさつ」という根柢の部分では変わりがありません。
いずれ、はがきという形ではなくメールで、そして、新しい通信手段でと移り変わっていくのかもしれませんが、その部分は忘れずに残っていってほしいなと思います。
おまけ
ネットで話題になっているこの画像、なんだかわかりますか?
平成27年、来年分の年賀はがきと12年前の平成15年の葉書の比較なのですが…
よーく見ると、12年前編んでいたヒツジのマフラー、完成しているんですね。
何度も編み直したのでしょうか?
平成15年ではぼこぼこしているマフラーですが、来年の分はすっきりデザインになっています笑
12年かけて完成させたマフラー、とても素敵なデザインです。
こうしたちょっとした遊び心、嫌いじゃないですよ♪