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和田blog/1995⑩

Memories of 1995 2013~)

東京麻布支店開設

2013年2月宅建業国土交通大臣免許が正式に降りて営業開始。まずは福岡から東京に出てきている友人知人らに会い、色んなヒントやアドバイスを貰った。最初は弊社の管理物件のオーナー様や知人に「九州からの東京進出のお手伝いします。」とか、「売却査定なら関東何処でもやります。」「都内なら賃貸の部屋探しもやります。」「その他不動産の事なら何でも相談下さい。」などと声を掛けていたら、本当に千葉や埼玉、神奈川の仕事が入ってきた。実になったものもあれば、交通費人件費を考えると全くの赤字の案件もあった。しかし、自分自身久しぶりの現場の営業をして楽しかった。そして関東は広い!時間も交通費もかかるけど、それも新鮮で毎日旅行気分も味わえて楽しかった。当面は自分一人でやっていくつもりだったのが、ひょんな事から東京在住でサラリーマン時代の知り合い(同業者)が一緒に働きたいという事で参戦。また知人の紹介で、英語のネイティブスピーカーの優秀な人材も参戦して三人体制になった。商売の材料は福岡と違って探せば無限にある。業者の物件を借りてサイトに掲載する事やオープンハウス開催などその他にもいくらでも。また都心部のお客様の紹介も少しずつ増えてきて、福岡でお世話になっている先輩から港区の5,000万円のマンションの売却依頼を受けたり、前途洋々のスタートだった。(の筈だった)

洗礼か!?

紹介案件のうちEUのある国の大使のお部屋探しを手伝うことになった。予算は家賃100万円前後。弊社事務所があった麻布・広尾地区は、多くの大使館があって大使や外国の要人を受け入れる高額物件も豊富にある。福岡の同業の人の為に付け加えると、10万円クラスの1R・1KにはADは付かないのに、家賃100-200万円クラスの一般媒介物件には100%や物件によっては150%のADがついている物が結構ある。なので顧客さえ持っていれば凄く稼げるのだ。当然頭の中でそろばんをはじく、有能な部下を連れて通算3-4日くらい10物件ほどご案内した後、数日以内に返事をすると約束を貰った。ところが返事は、案内をしていない別の物件に決めたとの事。詳しく聞くと、我々が数日前にある物件を案内した時に元付業者として立ち会った者からアプローチがあって、別物件の案内をされて決めたと。 ヌカレタ! これは絶対に許される事ではなく、知人を介して抗議したが非を認めず泣き寝入りするに至った。弊社事務所から直線距離で200mのところにある独立系大手企業、私は先般亡くなられたその会社の先代と一度お会いした事があって、憧れていた会社だ。150万円の収入が一瞬にして消えた。更にほぼ同時期の話で、やはり知人からの紹介で賃貸か購入かという案件。賃貸なら12-13万円程度、購入なら3,000万円くらい。何日もかけて10数物件ほど案内した後、お客さまより「○○物件に決めるので、物件の内部確認をして写真を送って欲しい。」と。ところがその後連絡が取れなくなって、後で分かったのは物元業者に直接問合せをして契約していた。

東京甘くない。一年目は、他にも似たような事が何度かあった。東京まじで甘くない。俺たち田舎もんの義理人情など全く通じない。この歳になって、かるく人間不信に陥った。ここは大都会全てビジネスライクなのだ。(続く)

 


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