ニュースレター3月号より
早いものであっという間に3月も折り返し地点になりました。
すでに終わっていまいましたが3月3日は桃の節句、女の子の健やかな成長を祈る年中行事です。
地方によっては1か月ほどひな人形を飾ったりもしていますね。
近年はお雛様もコンパクトなものが増えてきていますが、子どもの頃はよそのお宅の七段飾りを見ては
うらやましく思ったものです。(我が家には五人囃子はいませんでした)
ところで、童謡の「うれしいひなまつり」。この歌によって間違った認識をした方が多いことをご存知でしょうか。
実はお内裏様とお雛様という言い方は間違いなのだそう。そもそも「内裏」とは天皇の私的区域の名称で、
そのなかに紫宸殿(ししんでん)という元服や立太子などの儀式が行われていた場所があり、
ひな人形はその紫宸殿にて行われた天皇と皇后の結婚の儀をベースとして飾られているのだそうです。
内裏様とは「内裏」に敬意を表して言う言葉であり、また皇居に住んでいる天皇のことを尊敬の気持ちを持って
呼ぶ言い方で、もう1つの意味が、「内裏雛」を現す言葉でもあり、
内裏雛とは天皇・皇后の姿に似せた男女一対のひな人形のことなのだとか。
つまり、「お内裏様」とは男雛だけではなく女雛のこともさす言葉なのですね。