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感動は職人の根気と努力の結晶

皆様こんにちは。リフォーム事業部の吉田です。

徐々に寒くなり、冬が深まってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

私は研修開始より4ヶ月が経ち、より知識を深め、さらに技術力を高めているところです。

今回は、私がとある現場にて味わった『感動』についてご紹介いたします。

さて皆様、タッチアップという作業をご存知でしょうか?

タッチアップとは補修塗装の事を言い、塗装の剥がれや傷が付いた箇所を部分的に塗り直していく作業の事を意味します。

この現場は、私自身が初めてタッチアップを行った現場で

一カ所1メートルほどの敷居のタッチアップを上司と共に六カ所行いました。

その際に私は、色が剥がれた箇所に上塗りすれば直ぐに終わるだろう、と考えていたのですが、

軽く考えるほど簡単な作業ではなく、前半と後半がある地道な作業だったのです。

前半戦は、最初に傷がついた部分を削り、平らに均していく作業を行います。

これが意外と難しく、簡単には均一にならないもだと知りました。

次に、修正箇所に試し塗りを行い、色が乗れば全体的に上塗りを行っていくのですが、

劣化が進んでおり、敷居全体に色が乗らなかった為、塗装が乾くのを待ち、

待っている時間で別の敷居の補修塗装を行いつつ、乾いたらその部分をさらに削り塗っていく..

という作業を繰り返し行いました。

塗るだけだと思っていた作業に思いのほか苦戦を強いられ、

気づけば半日が過ぎていました。

後半は、この一旦仕上がったものを一晩置き、完全に乾燥させた状態を確認することから始めます。

この経過観測を行う理由として、塗っている最中には気づけない色ムラの有無や、

色が乗り切っていない事で発生する木目の浮き上がり現象の有無等を

確認する必要があるからです。

仮に不備が有った場合は、2回目3回目と前後半戦を繰り返し行い、不備がなくなってようやく完了となります。

今回の現場では、1回目以降の作業は無かったのですが、気が遠くなるような作業でした。

これまで、部屋壁塗装や外壁塗装といった職人が行う作業現場には何度となく

立ち会いましたが、自身が壁一面に塗装をする事を考えると、率直にゾッとします。

その反面、今回の現場では、見ているだけでは感じる事のできない経験をすることができたと同時に、目には見えない職人の根気と努力が現場には必ず残っているのだと実感し、とても感動いたしました。

この先、私自身がいくつもの現場に携わっていくことになりますが、

共に働いてくださる職人の皆様へ、常に感謝の気持ちを忘れないでいよう

と改めて思えた現場となりました。

まだまだ研修の身ではありますが、一日一日を大切にしながら今後も精進してまいります。

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