ライフ・シフト
最近、気になって手にとった本があります。
日本でも旋風を巻き起こした『ワーク・シフト』の著者リンダ・グラットンと、
経済学の権威アンドリュー・スコットによる著書です。
『ライフ・シフト』。テーマは「100年時代の人生戦略」。
これからを生きる私たちは、長寿化の進行により、100年以上生きる時代、
すなわち100年ライフを過ごすこととなります。
新しい人生の節目と転機が出現し、「教育→仕事→引退」という人生から、
「マルチステージ」の人生へと様変わりします。
それに伴い、引退後の資金問題にとどまらず、スキル、健康、人間関係といった
「見えない資産」をどう育んでいくかという問題に直面するというのが著者の見方です。
ロールモデルもほとんど存在しない中で、
新しい生き方の実験が活発になることは間違いなく、
生涯を通じて「変身」を続ける覚悟が問われると言ってもよいでしょう。
今後どんな時代が訪れ、どんな生き方を模索すればいいのか。
その際、どのような有形、無形の資産が重要性を増すのか、
どんな人間関係を築いていけばいいのか。
企業や政府が取り組むべき課題は何か。
この本を読む中で「自分は何を大切に生きているのか」
「何を人生の土台にしたいのか」と考えさせられます。