春の行楽シーズンと危険
ぽかぽか陽気な日和、すっかり春になりました。
これから夏にかけての季節は、過ごしやすい気候でアウトドアにぴったりの時期ですね。
しかし、楽しいはずのアウトドアも気を付けないと大変なことになるかも知れませんよ…!?
釣りへ行こう♪
厳しい冬が終わり、春は釣れる魚の種類も増えますね。
美味しい旬の魚もたくさん増えて、釣りの楽しみ、食べる楽しみもありますね。
春の釣りはとっても楽しい♪
しかし、先日「築地で有毒魚バラハタ販売」のニュースがあっていました。
「シガテラ毒」を保有している場合があり、消化器系・神経系の中毒症状が現れるそうです。
お店に並んで出てくるのも怖いですが、自分で釣り上げて知らずに食べてしまったら…!!
ということで、美味しいお魚とよく似た危険な魚をご紹介します。
これは「ソウシハギ」です。
あの美味しいカワハギの仲間なので、知らずにうっかり食べてしまうと大変です。
フグは有名ですが、この魚にはフグ毒の何十倍の猛毒「パリトキシン」を内蔵に含むそうです。
この毒を含む魚は他にも「アオブダイ」や「ハコフグ」など。これらの魚での日本の死亡例があります。
内臓以外を食す場合もあるそうですが、毒は熱でも分解されないそうなので素人はやめましょう。
これは「ツムギハゼ」です。
ハゼは浅瀬でも釣れるので素人でも楽しめるようですね。
ハゼの一番の旬は晩秋?初冬になるようですが、5月くらいから釣れるそうです。
しかし、この「ツムギハゼ」はあの猛毒魚「トラフグ」と同じ「テトロドトキシン」を持っています。
皮膚にも含まれるそうですので、触るのも危険というから恐ろしいですね。
この可愛い顔をしたナマズは「ゴンズイ」です。
この魚は食べられますが、危険なのは背びれ・胸びれの鋭い毒棘です。
太平洋側に多く生息しているようで、堤防などの夜釣りではよく釣れるとのこと。
しかし、不用意に手で触って刺されてしまうと、焼けつくような激しい痛みに襲われます。
死んでしまっても毒の効果は残り、棘も靴底を貫通するくらい鋭いので事故が絶えないそうです。
釣りは危険だ!山にしよう!!
こうしてみると海は危険がいっぱいのようです。
では、山にしよう!山菜取り♪
これは、「ドクゼリ」の葉だそうです。
セリと言えば、春の七草。鍋に入れたり、美味しいですよね。
薬効もあり注目される野草。しかし、このドクゼリはセリにそっくり…。根もわさびにそっくり…。
過去に死者も出ています。日本三大毒草の一つです。
これは「イヌサフラン」です。
園芸品種でもあり庭や鉢植えでもいいとのこと。意外と身近に植えられていたりします。
しかし、ギョウシャニンニクと間違えて誤食し死亡した例もあります。
ユリ科の植物は彼岸花やスズラン、チューリップなども有毒だったりしますね。
これは悪名高い「トリカブト」です。
エボシのような美しい花、綺麗ですね。
しかし、山菜取りで人気のニリンソウやセリに似ており、中毒例・死亡例もとても多いそうです。
開花時期は夏?秋、今の季節は若葉だけなので分かりづらく、ニリンソウと混生している場合も多いそうです。
植物界最強とも言われる毒性は非常に強く、含まれる有毒物質「アコニチン」には有効な解毒剤や特効薬もないので大変危険です。
日本には30種ほどあり、特に北海道や東北の北のほうが毒性が強いそうですが、うっかりでは済まされません。
ドクゼリ、ドクウツギとならび日本三大毒草の一つです。
楽しい春の行楽
ここまで紹介しておいて「さあアウトドアを楽しもう!」というのもなんですが、だからといって何もしないのももったいない良い季節ですよね。
本来釣りも山菜取りも楽しいもので、頑張った分だけ美味しさもひとしおです。
ただ楽しむ前に、事前にしっかり準備をしていてほしいと思います。
食中毒はもちろん、海ならばライフジャケットの着用やフィッシュグリップの使用、山ならば入山届・計画書の提出や登山靴・登山用品の携行など気を付けなければならないことはたくさんあります。
気軽に楽しむアウトドアだからこそ、予備知識をしっかり調べ、準備も万全に楽しんでほしいと思います。