ニッポンドリーム
昨夜、予期せぬ出会いがありました。娘が教会学校でいつもお世話になっているスマコ先生が、見かけぬ一人の青年を連れていました。その青年は、落ち着かない顔で最前列に座り、クリスマスミサに与っていました。
神聖なミサの後、ぜんざいや軽食が提供され、ちょっとした恒例の親睦会がありました。私がその青年に軽く挨拶をすると、傍にいたスマコ先生は目を輝かせ、私を勝手に専属の通訳に任命しました。スマコ先生は、溜まっていた質問を次から次に聞いていきました;『ガーナには冬ってあるの? 九州大学では何を勉強しているの? 大学の授業料は誰が払っているの? おこずかいはある? 』。気づけば、私達の周りには、西新教会のマダムの方々が集まっていました。
気さくでユーモアあるエリックは、やっと緊張が解けたようで、ガーナジョークを交えながら笑顔でクリスマスナイトを過ごしていました。私は、久しぶりに志高い20代の眩い眼差しを目にし、懐かしいような刺激を受けました。帰り道、今度は娘からエリックについての質問が星のように私に降り注ぎました。