ユーモアある人々
当初、彼らの言っていることが、さっぱり理解できませんでした。それは、1998年の夏、ワイオミングからアラバマへ転校して、その大学でサッカーもすることになった時です。たまたま監督がイギリス人で彼がサッカーの上手い学生を母国イギリスやスコットランド、更には南アフリカなどからもスカウトして連れてきていました。
それまでアメリカ人やメキシコ系の英語にはようやく慣れてきた頃だったので、国が違えばこうも英語が違うのかと面喰いました。その独特のアクセントと容赦のない早口、私は適当に相槌を打つことしか出来ませんでした。しかし、彼らと時間を共にしていくにつれ、彼らの人を和ませようとする皮肉の利いたジョークがわかるようになり、いつしか、日本にいた時より、心の底から笑っている自分がいました。
まさかのEU離脱という結果になってしまいましたが、私が思うに、ユーモアあるイギリス人たちは、以前と変わらず、ブラックジョークを飛ばしながら、ビートルズのレットイットビーの様に賢く生きていくはずです。